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はま留学生の日常vol.12~はま留学第1期生″涙の地域送別会”~

こんにちは!

県外から岩手県・大槌高校に入学した「はま留学生」の日常をお届けするnote。

留学生を受け入れて4年目に入る今年。ついに初めての卒業生を送り出します!今回は笑いと涙に包まれた地域送別会をお届けします。(ハンカチ必須です!)

3月2日(土)
卒業式を終えた翌日、地域の公民館ではま留学1期生の送別会が行われました!集まった方は、下宿先の女将さんやスタッフさん、これまでお世話になった地域の方々、はま留学の後輩たち、この春一緒に卒業をした同級生たちなど…30名以上。
さて、どんな会になったのでしょうか。

会場が埋まるほどの参加者!


まずはこれまでの留学生活について1期生から発表を行いました。発表の中で、生徒はこう話してくれました。


私にとってはま留学は
「自分の強みと弱みに向き合える時間」

3年間のはま留学生活について発表をしている様子

彼女はどのような経験を通して、こう感じたのでしょうか。

1年目はとにかく”新しい環境で生活に慣れること・人間関係を一からつくること”に必死だった。正直もう学校いいかな…と思ったときもあったけど、家族や下宿先の女将さん、友人に励まされて乗り越えられた。2年目ではマイプロジェクトに取り組み、岩手県Summitで地域特別賞を受賞することができた。だけど、プロジェクトが全く進まない時期があり、諦めようと思ったこともあった。苦しい状況や現実を突きつけられた時、そこに向き合わなければいけないことが2年目の壁だったけど、マイプロジェクトをやり切りたい、進路を実現させたいという思いで踏ん張ることができた。そして3年目で、これまでの取組を活かし大学受験に挑み、第一志望に合格できた。この3年で自分の強みと弱みに向き合うことができたと思う。埼玉にいたら周りに甘えたままだったと思うが、ここ(大槌)に来たからこそ、自分と向き合い続けることができた。今もまだ弱い部分はあるけど、そこも受け入れて、新しい環境でも構えずにやっていきたい。

発表後は、生徒からお世話になった地域の方へ油絵の寄贈が・・・!

大槌の風景と三陸鉄道の絵を披露している様子

その後、3年間の思い出がたくさん詰まったムービーを見て、会場は温かい雰囲気と、涙の場面も…。

3年間の思い出ムービーにみんなしんみり

会も終盤に差し掛かり、これまで一緒に過ごした留学生と、下宿先の女将さんから送り出しの言葉を伝える場面では、涙涙…。

はま留学の後輩から送り出しの言葉

下宿先の女将さんは声を震わせながら、お手紙を読んでくれました。

「よく3年間頑張ったね。お互い一年生だったね。でもさらちゃんが”行ってきます”と言って、”ただいま”と帰ってくるまでとても心配していました。これからは本当の意味で旅立ちですね。私からは三つお願いがあります。一つ目は挨拶を忘れないこと。二つ目は一日一食でも自分で作って食べること。さらちゃんが作ってくれたビーフシチュー、みんなで食べて美味しかったね。三つ目は、家族やみんなに感謝を忘れないこと。最後にこれからの生活に希望と、そして一歩ずつ目標に向かって進んでいってください。」

我が子のように生徒を可愛がり、そして見守ってくれていた女将さんの姿がとても印象的でした。

女将さんから送り出しの言葉


会には生徒のご家族も参加いただきました。3年間見守ってきた保護者さんからは、

大槌に来る前”自分のことは自分でちゃんとやりなさい”とだけ言って送り出してしまった。昨日と今日、地域の方や女将さん、学校の先生、お友達との3年間の様子や、娘も大変な思いをして過ごしてきたんだなと感じた。そして、その度にいろんな方に支えられてきたんだと思った。私たち家族はそういうことが見えていなかったし、気付いていなかった。人は一人では生きていけないということを、身をもってみなさんから教えていただけたことが何よりで…本当にありがとうございましたという想いでいっぱいです。

生徒の保護者さんから挨拶

そしてみなさんから温かい言葉を受けた生徒は、今の気持ちをこう話してくれました。

最初は大槌に来て変われるかな、私って変わったのかなと思っていた。埼玉にいた頃と変わらなかったんじゃないかなと悩んだ時期もあった。だけど、マイプロジェクトのイベントで地域の人が協力してくれたり、今日みたいにたくさんの人が集まって、こうした会を開いてくれたりして、私一人のために…本当に愛されているなと感じた。第二の地元としてまた帰ってきたい。本当に3年間ありがとうございました。

生徒から最後の言葉

生徒が大槌町で過ごした3年間は、山あり谷ありの日々だったと思いますが、この会を通じて、たくさんの方に支えられてきた時間だったと改めて感じました。そして生徒も悩みながらも周りの人たちから支えられていることを実感したからこそ、いろんな壁を乗り越えられたのだと思います。まだまだここだけでは語り尽くせないドラマがあると思いますが、地域の人たちと一緒に歩んできた3年間はきっとかけがえのないものだったのでしょう。

はま留学がスタートして、丸3年。
これからも生徒にとって、そして地域にとっても良いものとなるように、関わってくださるみなさんと一緒にはま留学を育てていきたいなと思っています。今回参加してくださった皆さま、いつもサポート頂いている皆さま、本当にありがとうございました!


過去の記事はこちら!
はま留学生の日常vol.11 〜安渡地区新春交流会〜

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