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町を見つめ、復興を考える日【第34回定点観測】

5月10日(金)、今年度初の定点観測が行われました。2013年に大槌町の約180カ所の写真を撮り続け12年目、第34回目の観測です。
今年の1回目は復興研究会の定点観測班の生徒だけではなく、1年生全員に体験してもらうため、平日開催になりました。
震災の記憶がほとんどない生徒たちが、復興の変遷を知る機会とし、震災を風化させず、防災意識を向上させることを目的としています。

学校からバスやタクシーで移動する班と徒歩移動の班に分かれて開始!
各班には2・3年生の先輩が定点観測のサポートに1~2人ずつ付きます。
大槌町内に住んでいても、町並みを見ながら、過去を思いながら歩く機会はほとんどありません。知っているようで知らなかった町内を知る機会となります。
各班の行程には、震災当時のことについて話を聞く箇所も織り込んでいます。体験談は、景色を見るだけでは分からないリアルなことを想像させてくれました。
過去を知り、今を知り、未来に伝えていくことの大切さを感じる時間でした。
この日は天気は良かったですが風が強く、先輩に観測の仕方を教わりながら、強風に負けずに1年生の生徒たちは頑張りました。

過去の写真と見比べて、どの方向・画角で撮影するか考えます
役場職員や宮司さん、元職員や地元の人々から当時の話を聞きつつ、観測も続行

最後は大槌町文化交流センター(おしゃっち)に集まり解散。

最後は輪になって解散

この活動について1年生の感想を一部紹介します。

大槌に住んでいても知らないことが沢山あることが知れた。最近は変わりがあまりなかったが、2014年の写真などはまだ震災の被害が残っているものが多かった。復興が着々と進んでいるのが写真という形で見れた。これからも定点観測の活動に力を入れたいと思った。

定点観測をしてみて色んな所に気づく事が出来たので良かったです。大槌に住んでいても山の方に住んでいるのであまり街の方に行かないので知らない所まで発見する事が出来ました。また、先輩方が撮ってきた写真を見て大槌町は結構復興して来ていると言う事が分かりました。将来の大槌町がこれからまたどのように変わって行くのかがすごく気になりました。

強風で、写真を撮ることが難しい時もありましたが、無事、何枚か撮ることが出来て良かったです。そして、町方E班は、旧大槌町役場跡地で、貴重な、東日本大震災当時のお話を聞くことも出来ました。今後に生かせるような体験談だったので、ただ話を聞いて終わりではなく、実際、地震が起きた時に、家族や友達が心配でも、まずは自分が逃げるということを、常に心掛けて生活していきたいと思いました。

震災について、防災について、何か感じてくれたら何よりです。
そして、次回の定点観測にもたくさんの生徒が参加してくれることを願っています。

ちなみに・・・。
10日に撮りきれなかった箇所もあるので、翌日の11日(土)に、2・3年生の有志5名によりすべての撮影が完了しました。
お手伝いしてくれた2・3年生のみなさん、ありがとう!

そして、今回も協力していただいた大槌町役場の方々をはじめ多くの皆様に感謝申し上げます。
次回は9月(予定)!