【はま研究会】サケDNA班の活動を紹介します!
こんにちは。大槌高校はま研究会です。はま研究会では、東京大学大気海洋研究所大槌沿岸センターの先生方にご協力いただき様々な活動をしています。
今回は「サケDNA班」の活動の様子を紹介します。
サケDNA班とは?
サケDNA班は、東大海洋研大槌沿岸センターの峰岸先生の研究のお手伝いをしています。峰岸先生の指導のもと、先生が回収してきた小鎚川のサケのサンプルから、研究に必要なDNAを抽出しています。
実験器具の操作練習
早速実験開始‥‥といきたいところですが、DNA抽出で使用する器具は、大学や研究所で扱うものばかりで、生徒たちは全員初心者からのスタートでした。そこで、まずは実験器具の基本的な操作練習から始めました。
初めのうちはマイクロピペットの扱い方もマイクロチューブの開閉も難しく時間がかかっていましたが、だんだんと慣れてきてスムーズに行うことができるようになりました。
サンプルづくり
峰岸先生が小鎚川に行き、サケ1匹1匹からヒレを回収します。そうして持ち帰ったサンプルからDNAを抽出する作業を大槌高校で行います。基本的な操作に慣れてきたところで、実際にサケのヒレからDNAを抽出していきます。DNA抽出実験は2日間に分けて行います。1日目はサンプルづくりです。サケの組織片を切り取り、タンパク質分解酵素で処理をした後、一晩かけて保温・静置します。初めて作業をしたときは難しく、かなり時間がかかってしまいましたが、回数をこなすうちにだんだんと慣れてきて、1時間以内に終わらせることができるようになりました。
DNA抽出
2日目は、前日に保温・静置したものにDNA抽出用の薬品を加え、ボルテックスミキサーや遠心分離機で処理していきます。この行程を複数回繰り返すと、DNAを抽出することができます。抽出したDNAは保存用のマイクロチューブに入れ、サンプル番号を書いて冷凍保存しました。
1日目の作業に比べて2日目の作業はさらに行程が細かく、慣れるのにも時間がかかっていましたが、生徒たち自身でプロトコール(実験の手順書)を作成したことで理解が深まり、作業効率が高まりました。
文化祭で体験教室を開きました
今年度の10月には本校の文化祭で、サケDNA班の活動の体験教室を開き、初めて峰岸先生がいない状態で作業を行いました。また、文化祭に来てくれたお客さんにDNAの抽出作業を教えることもできました。
大学の先生の指導のもと、本格的な実験を定期的に行えるのは、はま研究会の魅力です!生徒たちには、はま研究会での活動をきっかけに海の生物のこと、環境のこと、自然科学に興味関心を広げていってもらえたらなと感じています!